サプリメントや健康食品をOEMで製造する際に、大事なのが 「資材を何にするか」です。

商品そのものの品質はもちろん大切ですが、消費者が手に取ったときに最初に目にするのは パッケージや容器です。見た目の印象が購買意欲を左右することも少なくありません。

この記事では、OEMの現場で実際によく利用される資材の種類や費用感、さらに資材やデザインの取り扱いについて詳しく解説します。

この記事でわかること

・OEMでの資材の種類について
・OEMでの資材の費用について
・OEMでのデザインについて

OEMのときに使う資材の種類

OEMにおける資材は大きく分けて 「袋」「箱」「ボトル」の3つが主流です。

商品形態や販売方法によって最適な資材は変わるため、目的に合わせた選定が欠かせません。

1. 袋タイプ(粉末や錠剤用)

もっとも多く採用されるのが袋タイプの資材です。

青汁やスムージーなどの粉末、錠剤やタブレットをまとめて入れる形態に適しています。

・印刷袋
袋そのものにオリジナルデザインを印刷するタイプです。フルカラー印刷が可能で、ブランドロゴや写真を自由に配置できます。

高級感や世界観をしっかり伝えたい場合に最適。

デジタルプリントという方法であれば、印刷袋でも 1,000枚単位で製造できるのでおすすめです。

・無地袋+ラベル貼り
無地の袋を使用し、そこにラベルを貼り付けて商品化する方法です。

初期費用を大幅に抑えられるため、テスト販売や小ロット生産に向いています。デザインの差し替えもラベルを変更するだけで済むため、バリエーション展開もしやすいという利点があります。

袋タイプは軽量で持ち運びやすく、輸送コストを抑えやすいのも魅力のひとつです。

2. 個包装+化粧箱

スティックタイプや三包袋など1食ごとに分けたものを外箱に入れて販売するスタイルです。

・化粧箱
外側の箱は紙質や形状によって印象が大きく変わります。高級感を演出したい場合は厚紙や箔押し加工を使うこともあり、ギフト用途にも最適です。

・個包装
中に入れるスティックや小袋そのものもデザイン可能です。ただし、個包装への印刷は費用が高くなりやすいため、小ロットやコストを重視する場合は無地個包装+外箱デザインでカバーするのが一般的です。

この形態は 「見た目の豪華さ」「持ち運びやすさ」「品質保持性」の3点で優れていますが、袋タイプよりもコストが高くなる傾向があります。

3. ボトルタイプ(カプセルや錠剤用)

カプセルや錠剤の定番はボトルタイプです。プラスチックボトルからガラスボトルまで素材はさまざまですが、主に以下の理由から選ばれることが多いです。

中身を湿気や光から守りやすい開封
・再封が簡単で利便性が高い
・薬品、サプリメントの王道スタイルで信頼感を与える

ただし、ボトルタイプはボトル単体では販売することは少なく、ラベルを貼り、化粧箱に入れて販売することが多いです。用意する資材が多く工程も増えるので高くなりやすいです。

資材の費用感

資材コストは仕様・数量・発注ロットによって大きく変わりますが、一般的な目安は以下の通りです。

無地袋+ラベル 印刷袋 化粧箱 印刷袋(青汁分包) ボトル
ロット 100袋〜 500袋〜 500箱〜 数十万本〜 100本〜
費用 100円前後 200~50円前後 200~100円前後 数円 100円前後

※費用はロットによって異なる

OEMでは製造コストだけでなく、資材コストも利益率に直結します。そのため「見た目の良さ」と「コストバランス」の両立が重要になります。

資材は支給でもOK?

「資材を自社で手配して持ち込みたい」という相談をいただくことがあります。結論から言うと、資材はお客様支給でも問題ありません。

弊社からも資材のお見積もりをご提示しますが、 コスト比較のうえで安い方を選んでいただければ大丈夫です。OEMは柔軟に進められることが多いため、「資材をどうするか」を最初に相談していただくのがおすすめです。

デザインはどうする?

資材のデザインについては、基本的にお客様からのご支給をお願いしています。

ブランドコンセプトを反映したパッケージは、やはり自社でコントロールした方が満足度の高い仕上がりになります。

「社内にデザイナーがいない」という場合は、ランサーズやココナラなどのクラウドソーシングサービスを利用するのも一つの方法です。外注デザイナーに依頼すれば、数万円程度からプロ仕様のデザインを制作してもらえます。

まとめ

OEMで商品化を進める際には、資材の選定がブランドイメージやコストに直結します。

・袋タイプ:通販向けでコストを抑えやすい
・化粧箱+個包装:高級感や店頭販売に必須。個包装は無地なら低コスト
・ボトルタイプ:信頼感・保存性に優れるが、化粧箱が必要でコスト増

資材は支給も可能で、デザインもお客様側で手配していただくのが基本です。外部サービスをうまく活用すれば、低コストでも魅力的なデザインを実現できます。

これからOEMを検討している方は、資材の選び方から戦略的に考えていくと、商品全体の完成度がぐっと高まります。

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