青汁やスムージーなどの粉末健康食品を飲んだときに「水に溶けやすい」「ダマにならずサラッと飲める」と感じたことはありませんか?

実はその秘密は、粉末を粒状に加工する「造粒(ぞうりゅう)」 という技術にあります。

造粒を行うことで粉末が顆粒状になり、水に溶けやすく、飲みやすさが大幅に向上します。

今回は、青汁や健康食品に欠かせない造粒について、その方法やメリットを詳しくご紹介します。

この記事でわかること・造粒のメリットとは?
・造粒とは?
・造粒の主な種類とは?

造粒とは?

造粒とは、その名の通り「粉末を粒にする」加工方法 のことです。

一般的には青汁やスムージー、プロテイン、錠剤などの健康食品や医薬品で用いられています。

粉末をそのまま使用すると溶けにくさや粉っぽさが残りますが、造粒を行うことで顆粒状になり、

・水に溶けやすい
・飲みやすい
・製造上のトラブルを妨げる

といったメリットが得られます。

造粒にはいくつか種類があり、工場や製品の特性によって最適な方法が選ばれます。

造粒の主な種類

造粒にはいくつかの方法があり、目的や製品の特性によって最適な手法が選ばれます。
たとえば「溶けやすさを重視する」「粒の大きさを揃えたい」「粉末を直接飲みやすくしたい」など、完成させたい商品イメージによって造粒方法が変わってきます。

ここからは代表的な造粒方法を紹介します。

湿式造粒

粉末に水や結合剤を加えて混ぜ合わせ、乾燥させながら粒を形成する方法です。

高温で水分を飛ばすことで、安定した顆粒を作ることができます。

流動層造粒

粉末を風で舞い上げながら、結合剤を吹き付けて乾燥・混合する方法です。

粒の大きさをコントロールでき、均一な顆粒が作れるため、水にサッと溶ける性質が得られます。

青汁やプロテインなど、溶解性が重要な食品でよく採用されています。

撹拌造粒

ブレードを使って粉末を撹拌し、結合剤を加えて粒状にする方法です。

粉末を切り返し・分散させながら緻密な粒を形成するため、短時間で効率的に造粒ができます。

大量生産に向いている方法 といえます。

押出造粒

水や結合剤を加えて混合した粉末を、穴の空いたメッシュに押し出して粒を作る方法です。

他の方法に比べて粒が大きくなるため、水に溶かさず直接口に含んで飲むタイプの商品に使われます。

造粒のメリットとは

造粒にはコストがかかりますが、その分商品に付加価値を与えることができます。

具体的なメリットを見ていきましょう。

溶けやすくなる

微粉のままでは水に浮いてしまい、混ぜてもなかなか溶けません。
(例:小麦粉を水に入れると浮いてしまうイメージ)

造粒することで粒子が大きくなり、水が内部まで浸透しやすくなります。

その結果、コップに入れてスプーンで混ぜるだけでもしっかり溶けるようになります。

飲みやすくなる

粉末がダマになると喉に引っかかったり、原料の苦味が強調されてしまいます。

造粒された粉末はダマになりにくく、口当たりがまろやかで飲みやすい仕上がりになります。

粉末がまいにくくなる

微粉のままだと溶かすときに粉が舞い、

・コップの周りが汚れる
・粉を吸い込んで咳き込む
といった問題が起こりやすくなります。

さらに、スティック充填時に微粉が口留め部分に噛み込み、製品不良を起こすリスクもあります。

造粒を行うことでこれらを防ぎ、 製造面でも大きなメリットがあります。

造粒は青汁に必要不可欠!

青汁の粉末は野菜由来の微粉が多いため、造粒をしないとどうしても溶けにくさや飲みにくさが出てしまいます。

原料の配合調整である程度は改善できますが、やはり造粒を行ったほうが 溶けやすさ・飲みやすさの両面で優れた製品になります。

そのため、青汁のOEM製造を検討する場合は、造粒を取り入れることを強くおすすめします。

弊社では青汁をはじめとする粉末製品において、飲みやすさと製造の安定性を考慮し、 お見積りには造粒費用を含めた形でご提案しております。
※配合原料によっては、造粒をしない場合もございます。

「もっと飲みやすい青汁を作りたい」「青汁OEMのコストを知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。