粉末の青汁は、「造粒」と呼ばれる粉末を水に溶けやすくする加工をしていることをご存知でしょうか。
造粒という加工を行うことで顆粒状の粉末となり、水でも飲みやすくなります。
今回は、造粒についてご説明してきます。
造粒とは
造粒とは、文字の通り「粒を造る」加工方法のことをいいます。
造粒は主に青汁、スムージー、プロテイン、錠剤などの食品にします。
造粒をすることで粉末は顆粒状になり水に溶けやすくなったり、直接飲みやすくなります。
また、造粒は様々な種類があり工場・製品によっても造粒方法は異なります。それぞれの造粒方法について詳しくみていきましょう。
湿式造粒
湿式造粒とは粉末の中に結合剤となる原料水に溶かして混ぜたり、噴霧して乾燥させて結合剤に微粉をくっつける造粒方法です。
高温で乾燥させ、水分を飛ばし粒を作ります。
流動層造粒
流動層造粒とは、結合剤を吹き付けながら粉末を風で巻き上げ乾燥・混合する造粒方法です。
粒の大きさもコントロールでき、均一した粒を作ることができます。溶解性がよく、水にもさっと溶けるため、粉末の食品によく使われます。
撹拌造粒
粉末をブレードで撹拌し、水や結合剤をいれ粒状にしていく造粒方法です。
ブレードにより混合された粉末は、切返し・分散を行いながら密度の高い粒を作り上げます。短時間で造粒が終わり、生産効率も高いです。
押出造粒
押出し造粒とは粉末に水や結合剤を加えて混合した後に、穴が空いたメッシュに粉末を押し付けて顆粒を作る方法です。
顆粒の大きさは他の造粒と比べると大きく、粉末の場合水などを使わずに直接飲む商品などに使われます。
造粒のメリットとは
造粒をすることによって加工が増えるため費用は上がりますが、造粒をすることによって商品により付加価値をつけることができます。
では、造粒をするメリットを説明してきましょう。
溶けやすくなる
大麦若葉などの野菜粉末は微粉なため、造粒無しで溶かすと水に浮いて溶けづらくなります。(小麦粉などが水に浮いている感じ)
ただ、造粒をすると微粉同士がくっつきあい粒が大きくなります。粒が大きくなると水が浸透し、粒が下に沈み溶けやすくなります。
そのため、青汁をコップにいれてスプーンで混ぜただけでも、溶けるようになります。
飲みやすくなる
造粒をかけないと微粉同士がくっつきあい、ダマになりやすくなります。ダマになると喉に突っかかる原因になります。
また、苦味のある大麦若葉がダマになるとより苦さを感じるようになります。
そのため、水に溶けダマがないほうが飲みやすく、口当たりもマイルドになります。
粉末がまいにくくなる
造粒をかけずに粉末を溶かすと粉末が空気中にまい、コップの周りが汚れてしまったり、粉末を吸って咳き込む場合があります。
また、青汁の場合スティックに粉末を充填するのですが、粉末が微粉だと口留めをする際に粉末が噛み込み、製品不良となる場合があります。
そのため、造粒をかけ粉末のまいを抑えます。
造粒は青汁に必要!
造粒がどのような加工方法かご理解いただけましたでしょうか。
青汁の場合、造粒をしなくても原料の配合を調節してできるだけ顆粒の状態に近づけることも可能です。
ただ、造粒をしたほうが溶けやすく・飲みやすくなります。
そのため、青汁OEMをご検討の方は造粒を考えて製造したほうが良いです。
弊社では青汁の場合、飲みやすさ・製造面からお見積りには造粒込の価格を組み込まさせていただいております。
青汁のOEMをご検討の方は、お気軽にご連絡ください。