「モリンガ」は“奇跡の木”とも呼ばれ、スーパーフードとしてTVやネットで女性を中心に注目されています。

しかし、栄養が豊富である一方で、 摂りすぎることで起こるデメリットや肝臓への負担など気をつけるべきポイントも存在します。

この記事では、モリンガを安全に取り入れるために知っておきたいデメリット・注意点をまとめました。

れからモリンガを飲もうと考えている方など参考にしてください。

この記事でわかること・モリンガとは?
・モリンガの効果
・モリンガのデメリット
・モリンガを飲む際に気をつけること

モリンガとは?

モリンガ(Moringa oleifera)は南アジア原産のワサビノキ科の植物で、葉・茎・種子などが食品や健康素材として利用されます。味は、少し苦味があり、「抹茶のようで少し草っぽい」と思割れる方もいます。

モリンガの特徴・ビタミン・ミネラルが豊富
・ポリフェノールなど抗酸化物質を含む
・粉末・お茶・サプリメントなどで摂取可能

「健康に良い」と注目されていますが、 文妊娠中の方や病気の方が飲むと逆に健康を損なうリスクがあるので、注意しましょう。

モリンガに期待される効果

モリンガの主な働きとして次のようなものが報告されています。

・抗酸化作用:活性酸素を抑える働きがある
・血糖値サポート:血糖上昇をゆるやかにする可能性
・肝臓への良い影響:脂肪肝を防ぐ可能性を示す研究もある
・栄養補給:ビタミン・食物繊維・タンパク質を摂れる

モリンガには抗酸化・血糖値サポート・肝臓への働き・栄養補給など多方面での効果が期待されています。

ただし、それぞれの研究はまだ初期段階であり、 摂取量や体質によってはデメリットもあるため「過信しない」「適量を守る」ことが重要です。

モリンガのデメリットと注意点

モリンガは、栄養価が高く、健康維持に役立つと注目されていますが、いくら体によい成分が含まれていても、摂り方や体質によっては思わぬデメリットにつながることがあります。

1. 摂りすぎによる消化器トラブル

モリンガは食物繊維やポリフェノールを豊富に含むため、適量であれば腸内環境を整えるサポートになります。しかし、過剰に摂取するとその働きが強く出すぎてしまい、 下痢・腹痛・吐き気といった消化器系の不調を引き起こすことがあります。

特に粉末タイプのモリンガを一度に大量に摂った場合や、空腹時に水だけで飲んだ場合は、胃腸への刺激が強まりやすいとされています。

まずは少量から試し、体調を見ながら摂取量を調整することが大切です。毎日続ける場合でも、サプリやパウダーの推奨量を守ることが安心して続けるポイントになります。

2. 肝臓への影響と薬との相互作用

モリンガは、肝臓によい植物とされており、動物実験ではモリンガ葉の抽出物が「脂肪肝の進行を抑えたり、肝臓の炎症や酸化ストレスを軽減したりする働き」が報告されています。

一方で、モリンガはすべてが「良い作用」ばかりではありません。

成分の一部は、 肝臓で薬を分解する酵素の働きを弱める可能性があると報告されています。これらの酵素は多くの薬の代謝に関わっているため、モリンガを摂りすぎたり薬と一緒に飲んだりすると、薬の効き方が変わるリスクがあると考えられています。

3. 妊娠・授乳中のリスク

厚生労働省のウェブサイトに、「Moringa oleifera(いわゆるモリンガ、ワサビノキ※)について」という通知があります。

そこには次のように記載されています:

「モリンガ(加工品を含む。)の摂取に際しては、妊娠している方又は可能性のある方は十分にご注意して下さい。」
※厚生労働省

理由としては、 「妊娠ラットに対して、モリンガの葉の抽出物を高用量で経口投与した実験で流産が観察されたという文献報告があったため」としております。

政府としては「妊娠中・妊娠可能性のある方はモリンガ摂取に慎重であるべき」という立場をとっており、注意を喚起しております。

モリンガを安全に摂るためのポイント

モリンガは栄養豊富ですが、体質や状況によっては注意が必要です。安心して続けるために、次の点を意識しましょう。

・摂取量の目安
→粉末の場合は 1日1〜3g程度。多く摂りすぎないように注意しましょう。

・摂取タイミング
→食後に少量ずつ分けて飲むと、胃腸への負担が軽減されます。

・薬を服用中の方
→モリンガは薬との相互作用が報告されています。必ず 医師や薬剤師に相談してください。

・妊娠・授乳中の方
→妊婦さんは子宮収縮作用のリスクがあるため、基本的に摂取を控えるのが安全です。

・肝臓や腎臓に持病がある方
→代謝や排泄に関わる臓器に負担がかかる可能性があるため、必ず医師の指導を受けて利用してください。

・商品選び
→残留農薬や品質のばらつきがある製品も存在します。信頼できるメーカーの商品を選ぶことが大切です。

まとめ

モリンガは栄養豊富で魅力的なスーパーフードですが、過剰摂取や体質・持病によってはデメリットが出る可能性もあります。 特に肝臓への影響や摂りすぎによる消化器トラブルには注意が必要です。

健康目的でモリンガを取り入れるときは、次のポイントを意識しましょう。

・適量を守る:粉末なら1日1〜3g程度を目安に
・体調を観察する:初めての場合は少量から始め、体の反応を確認
・医師や薬剤師に相談する:薬を服用中、妊娠・授乳中、肝臓や腎臓に持病がある場合

これらの点を守りながら、モリンガを摂るように気をつけてください。