キシリトールは虫歯予防効果や口臭予防効果など、口内の健康を守るためのさまざまな効果に期待できる成分です。ただ、そもそもキシリトールとは何からできているのかなど、具体的な効果や特徴について知らない方も多いはず。
そこで、この記事では「キシリトールに期待できる効果や特徴、さらにキシリトール商品の選び方についてそれぞれ解説します。
「キシリトールは気になっているけどよくわからないという方は、ぜひ内容を参考にしてみて下さい。
キシリトールとは?
キシリトールは、白樺や樫やトウモロコシの芯などから抽出される「キシラン・ヘミセルロース」という糖分から作られています。
白樺の原産地は東アジアに広く分布していて、日本では北海道が有名です。
キシリトールは、食品加工に優れている糖アルコールの一種に分類されます。糖と名が付いていることからもわかるように砂糖などの糖質に含まれますが、砂糖ほどカロリーは高くありません。
糖アルコールは、体内の消化器官で吸収されにくい性質があります。
そのため同じ甘味料の仲間でありながら、砂糖およびブドウ糖と比較すると低カロリーなのが特徴。
虫歯予防をはじめとしたデンタルケアの効果に期待できるため、ガムはもちろんグミやチョコなどにも入っていることがあります。
糖アルコールは虫歯になりにくい?
糖アルコールは、キシリトールだけに限りません。
糖アルコール一覧
✅マルチトール
✅ソルビトール
✅マルチトール
✅ラクチトール
など
マルチトールは麦芽糖を原料としていて、カロリーは砂糖の約50%しかありません。カロリーが低いながら、砂糖とほぼ変わらない甘さがあります。一方のソルビトールは、でんぷんに由来した糖アルコールです。
糖アルコールが虫歯になりにくいとされるのは、虫歯菌のエサにならないからに他なりません。
糖質の一種であるにもかかわらず、虫歯菌のエサにならないのです。そのため砂糖などの糖質と比べ、糖アルコールを多く摂取しても虫歯になってしまうリスクを低いままに抑えられます。甘くても虫歯になりにくいのが魅力です。
キシリトールの効果
糖アルコールの一種のキシリトールには、マウスケアやヘルスケアの面でさまざまな効果を期待できます。
どれもマウスケアやヘルスケアに役立つ効果ばかりなので、キシリトールの効果には多方面から注目が集まっています。
ではなぜキシリトールにこのような効果を期待できるのか、3つの効果にスポットを当てそれぞれを詳しく解説します。
虫歯になりにくい
キシリトールの最も有名な効果といえば、虫歯になりくいことです。
この虫歯になりくい効果にグミメーカーが着目し、グミにキシリトールを配合しているケースもあります。 虫歯になりにくいのは、虫歯の原因の1つとされる酸を作らない性質があります。
酸を作らない性質を持つのは、糖アルコールの中でもキシリトールだけです。
他の糖アルコールは、決して多量ではないものの酸を作ってしまいます。 また、酸を作らない働き以外に、再石灰化作用も虫歯予防に役立ちます。
糖アルコールの一種のキシリトールを口の中に入れることで再石灰化作用が促進し、キシリトールとカルシウムが複合化することで歯が硬くなります。そのため、キシリトールには歯が丈夫になる効果を見込めます。
唾液の分泌を促して、口臭予防
口臭予防で必要不可欠とされるのが、十分な唾液の分泌です。
唾液はマウスケアにおいて重要な役割を担っています。口の中をきれいに洗い流したり、不要な細菌の繁殖を抑制したり、簡単に傷つかないようにバリアを張って粘膜を保護したりしてくれます。
唾液量が不足すると口内環境が悪化し、清潔さを保てなくなり、虫歯や歯槽膿漏になるリスクが高くなります。
キシリトールには、唾液の分泌を促進させる働きがあります。唾液の分泌が促進されるのは、キシリトールの甘みが味覚を刺激するからです。
また、しっかりと咀嚼すればするほど、分泌される唾液量は多くなります。キシリトールを摂取しつつ十分な咀嚼を繰り返せば十分な量の唾液が分泌され、口臭予防になります。
血糖値が上がりにくい
キシリトールは糖アルコールなので、体内の消化器官で吸収されにくい性質があります。吸収速度が決して速くないため、その分血糖値の上昇もゆるやかになります。
吸収速度が速いと血糖値が急激に上昇してしまいかねませんが、キシリトールは遅いので安心です。 代謝を促進させるためのインスリンが一切必要ないため、たとえ糖尿病を患っていたとしてもキシリトールは摂取してOK。
糖尿病を患うと高血糖状態が慢性的に継続するため、血糖値を上げないように気をつける必要があります。
キシリトールの副作用とは?
「キシリトールは虫歯にならない」「健康的な成分だからたくさん食べて大丈夫」と考えキシリトールを一気にたくさん食べるのは、あまりおすすめできません。
キシリトールを一時的に大量摂取したことが原因で、お腹を壊してしまうなど体に悪影響を与える場合があります。いくら健康的な成分といえ、摂取し過ぎると体にとって害になってしまう可能性があります。
キシリトールの1日の摂取量の目安は、多くても30g程度。
この量を超えてたくさん食べると下痢をしたりお腹を壊してしまいかねませんので、摂取量には十分注意してください。特にもともとお腹が強くない方は、食べ過ぎるとゴロゴロとして気分が悪くなってしまう場合がありますので、摂取し過ぎにはくれぐれも注意して下さい。
キシリトール商品の選び方
一言にキシリトール配合の商品といっても、各メーカーがいろいろな商品を発売しています。
それらの商品からどれを選んで買えばいいのか、よくわからない方もいるはずです。そこで、キシリトール商品の選び方についてアドバイスします。
ポイントは「砂糖不使用」「歯科医師専売」「ガム・グミ」の3つ。これらのポイントを十分意識してキシリトール商品を選ぶのがおすすめです。なぜこれらのポイントが重要なのか、ポイントごとにそれぞれ詳しく解説します。
砂糖が含まれていない商品を選ぶ
キシリトール商品を買う前は、裏面の成分表示や原材料名の確認をおすすめします。
裏面を見て糖類が0gかどうか、砂糖の表記がないかをチェックして下さい。要するにキシリトール商品に砂糖が含まれていないかどうかを事前にしっかりと確認する必要があります。
キシリトールは虫歯菌のエサにならなかったり酸を作らなかったりなど虫歯予防に効果的ですが、もしもキシリトールの他に砂糖が含まれていたら意味がありません。
たとえキシリトール配合の商品でも、砂糖が不使用だとは限りません。砂糖が含まれていると虫歯予防効果は薄れてしまいますので、商品の裏面をきちんと確認して砂糖不使用のキシリトール商品を選んで下さい。
歯科医師専売商品を選ぶ
歯科医師専売のキシリトール商品は、歯のプロである歯科医師が監修を務めているので安心です。たとえば甘味料に砂糖を一切使わず、すべてキシリトールにしていたりなどです。
キシリトール以外の甘味料を使っていないなら、虫歯になるリスクはかなり低くなります。 また、歯科医師専売の場合は、デンタルケアを考慮した成分を含んでいることが多いです。
他にもガムだったら歯にくっついてしまいにくかったりなど、優れた特長を持つキシリトール商品に期待できます。専売ならではの魅力的な商品が多いので、キシリトール商品選びに迷っている方におすすめです。
ガムやグミがおすすめ
もしもキシリトール商品選びで迷ったら、ガムかグミに絞って選ぶのがおすすめです。ガムもグミも、歯にとってプラスになる食品です。 ガムやグミはよく噛んで食べるのが基本なので、自然と唾液の分泌を促せます。
どちらも咀嚼回数の多い食品なので、唾液の量が自然と増えるのは間違いありません。十分な量の唾液が分泌されれば、口臭予防などに期待できます。
また、たくさん噛むことで顎を鍛えられるのも、ガムやグミのキシリトール商品がおすすめな理由です。
現代の食生活は柔らかい物ばかり食べる傾向が強いので、意識しないとなかなか顎を鍛えられません。
ガムやグミは強く何回も噛む食品なので、顎を効率的にトレーニングできます。しっかりと顎を鍛えることも虫歯予防の一環です。
迷ったら”はぐグミ”がおすすすめ!
どのキシリトール商品か迷ったときは、弊社が販売している「はぐグミ」がおすすめです!
はぐグミは歯科医師監修のもと製品づくりを行いました。また、砂糖は一切使用しておらず、甘味料としてキシリトールを100%使用。また、少し硬めに作られているため、噛むトレーニングとしても最適です。
もしご興味がありましたら、詳しくはHPをご確認してください。
キシリトールの効果的な食べ方
キシリトールを一気に過剰摂取するのは控える必要があり、こまめに1日3回食べるのが効果的な食べ方です。一気に食べるのではなく、何回かに分けて食べるのがポイント。
たとえばキシリトール入りのガムやグミを朝昼晩の食後に食べるのは、効果的な食べ方です。1回食べるのにつき数分は噛み続けることで、より高い虫歯予防効果を期待できます。キシリトールを食べ始めた時はうっかり忘れてしまいやすいですが、食後の習慣として定着させてしまえば次第に忘れなくなります。
しかも食後に口の中をきれいにしてくれる効果も見込めます。 場合によっては間食後も食べるようにするなど、自分なりに調節しても構いません。まず1日3回食べるのを目標にしましょう。
まとめ
キシリトールの効果や特徴、さらにはキシリトール商品の選び方について詳しく解説しました。キシリトールは虫歯菌のエサにならないですし、虫歯予防効果にも十分期待できます。
また、口臭予防や血糖値の急激な上昇を防ぐなど、虫歯予防以外のさまざまな効果も見込める成分です。
「いつまでも口内環境を良好なまま保ちたい」と思っている方は、キシリトール100%のガムやグミがおすすめです。過剰摂取には注意しつつ、キシリトール商品を習慣的に食べていきましょう。