「近年、動物性プロテインの代替として話題になっているコオロギプロテイン(クリケットプロテイン)。
コオロギと聞くと少し抵抗がありますが、今後はホエイやソイプロテインに変わって主要なプロテインとなる可能性があります。
では、コオロギプロテインとはどのようなプロテインなのでしょうか詳しく説明していきます。
コオロギプロテイン(クリケットプロテイン)とは?
コオロギプロテインとは、食用と規定されている「ヨーロッパイコオロギ」を粉砕したパウダーです。
ヨーロッパイコオロギは他の食用コオロギと異なり、味に極端なくせが無く、匂いも少ないです。
また、栄養価が高くプロテインが多く含まれています。
海外では早くから次世代のプロテインとして注目されており、近年日本でも話題になり始めています。
コオロギプロテインの色、味は?
コオロギプロテインの色は少し茶色です。
味は、エビやカニなど甲殻類の味がほのかにします。
ただ、そこまでクセはないため料理や食べ物に混ぜればそこまで違和感がなく食べられます。
水に溶かす場合は、チョコ味など味が強いものであれば美味しくできそうです。
また、コオロギプロテインは微粉なため、そのまま食べると喉にひっかかる感じがしました。
コオロギプロテインが注目されている3つの理由
では、近年なぜコオロギプロテインが注目されているのでしょうか。
大きく分けると3つの理由が挙げられます。
動物性プロテインの代替え
コオロギプロテインが話題になった背景にあるのが人口問題です。
国連の最新のデータによると、
「世界の人口は2019年の77億人から2030年の85億人。さらに2050年には97億人、2100年には109億人」
になると予測されています。
人口が増えると問題となってくるのが「食料」です。
人口増加に伴い、牛や豚などの家畜を増やすとその分、エサや水、場所が必要となります。
そういった問題を解決するために注目されたのが、コオロギプロテインでした。
コオロギは場所も取らず、少ないエサと水で繁殖をするため代替えプロテインとして注目されています。
環境によい
近年は「SDGs」「エシカル」などといった環境配慮意識が高まっています。
先程も説明したようにコオロギプロテインは、エサや水などが少量で済むため、環境によいとされています。
例えば牛肉を1kg(可食部)作ろうとした場合、25kgのエサが必要となります。しかし、コオロギの場合2.1kgと少量で済みます。
牛に比べると約1/12のエサを節約できることになります。
また、牛のような反芻動物とは異なり、メタン発生量も少ないです。
そのため、環境に良いプロテインとされています。
栄養価が高い
コオロギプロテインのたんぱく質は、100gあたり65〜75gとなります。
ホエイやソイなどのプロテインと比べると若干たんぱく質は少ないですが、BCAAの含有量は一番高いとされています。
たんぱく質100gあたりのBCAA含有量(g/100g) | ||||
BCAA | クリケット | ホエイ | カゼイン | ソイ |
イソロイシン | 10.6 | 6.1 | 4.7 | 4.9 |
ロイシン | 9.7 | 12.2 | 8.9 | 8.2 |
バリン | 18.7 | 5.9 | 5.9 | 5.0 |
BCAA合計 | 39.0 | 24.2 | 19.5 | 18.1 |
参照:FUTURENAUT HP
また、食物繊維や必須アミノ酸も含まれている良質なプロテインと言えそうです。
コオロギプロテインの製造も可能
弊社では、コオロギプロテインパウダーの取り扱いを始めようとしております。
そのため、コオロギプロテインを使用してオリジナルプロテインを作ることが可能です。
他のプロテインと比べると価格は高いのですが、次世代のプロテインとして付加価値をつけることができます。
コオロギプロテインを商品として販売している会社はまだ少ないので、この機会にオリジナルコオロギプロテインを製造してみてはいかがでしょうか。