食べ物を食べたときに「美味しい」と感じるのは、味と香り両方があってこそ生まれます。例えば、鼻をつまみながら食べ物を食べてもどこか味がせずに、何を食べたのかわからなくなりませんか。
それほど、香りは私達人間にとって重要なものとなります。
この記事では健康食品によく使われ、味の決め手となる香料について詳しく説明していきます。
・香料の役割
・香料の種類
・健康食品に使われる香料
香料とは
香料は、製造及び加工の途中に健康食品や食べものに香りをつけたり、香りを増強させる添加物です。
世の中に食べ物が数多くあるのと同じで、何万種類の香料が調合されております。
例えばいちごの香料があったとしても「甘いいちご」「熟したいちご」「甘酸っぱいいちご」など幅広い香りのいちご香料が存在しています。
それほど、香料は味に関わる重要な役割となっています。
食品に使用する香料は「フレーバー」と呼ばれ、食品以外に使用する香料は「フレグランス」と呼ばれます。香料といっても何に使うかによって呼び方が異なります。
香料の役割
香料の役割は大きく分けると3つあります。
①付香香りが全くない食品・飲料に香りを加え美味しくします。
プロテインやスムージーなども香りがないため、香料で香りを付香し美味しくしています。
②補香
香りが少ない食品・飲料に香りを加えて味を増強させます。
果汁が少ないジュースなど香りが弱いため香料を加えて美味しくしています。
③マスキング
食品本来の臭みや独特な味、苦味などを香料で紛らわせます。
食品によっては、独特な味があり美味しくないと感じる場合があります。そのような場合、香料を使い香りを中和させ美味しくさせるようにします。
例えば、HMBやBCAAなどアミノ酸独特な苦味があるので、香料を多く使いマスキングしたりします。
香料の種類
香料は2種類存在します。
合成香料
どのような違いがあるのか確認していきましょう。
天然香料
天然香料とは、天然の動植物から抽出・圧搾をして作った香料です。
アロマなどで使われるエッセンシャルオイルは天然香料となります。動植物本来の香りを楽しめるのが天然香料の特徴です。
また、食品にはビーフ、パーク、カツオブシ、ホタテなどの天然香料が使用されています。
天然香料はコストが高いため、健康食品には使用されることはあまりありません。
合成香料
合成香料とは化学的に人の手によって作られた香料です。そのため、自然界に存在しない香りも作り出すことができます。
合成香料は大きく分けると一部を天然由来の成分を使った合成香料と、石油や石炭から香りを作り出した合成香料に分けられます。
天然香料よりも合成香料のほうが低コストで香りのブレもなく、大量に製造できるため95%以上が合成香料となります。
人間の嗅覚は少しの香りの変化でも敏感に感じ取り、味の印象を左右します。調合師(香料を作る人)は微妙な調整を繰り返しながら香料を作り上げます。
健康食品に使われる香料
健康食品によく使われるフレーバーの一覧を挙げておきます。
健康食品に配合する香料の割合は、1~2%位と微量となります。
また、味作りは香料だけではなく甘味料や酸味なども重要となってきます。それら味の決め手となる原料を上手く配合することで、美味しい味に仕上げていきます。
香料を配合せずに味付けすることは可能?
香料を配合せずに味付けをすることは可能です。香料を配合しない場合、果物の果汁をパウダー化させたものを配合します。
ただ、果汁パウダーを使うことには以下のデメリットがあります。
他の原料の配合が少なくなる
粉末の吸湿性が高くなる
果汁パウダーは原料としては高い部類に入るため、配合量が多くなるとその分価格が上がります。また、果汁パウダーは糖が多く含まれているため、湿気などにより粉末が固まってしまうなどトラブルとなる可能性が高まります。
香料であれば、安価にさまざまな味付ができることが可能です。そのため、できるだけ香料を使って味付をすることをおすすめします。
まとめ
健康食品など食品では、香料が味の決め手となります。香料を使わずに製造することも可能ですが、価格が高くなったり、理想とする味が出せない場合があります。
弊社では、どのような味の健康食品でも対応できるように香料も取り揃えております。
「こんな味のプロテイン・スムージーを製造したい!」などございましたら、お気軽にご連絡ください。