みなさんは、普段プロテインとして摂取している「ホエイパウダー(乳清たんぱく質)」が、どのように製造されているかご存知でしょうか?
ホエイパウダーは、チーズを製造する際に出る液体(乳清)を原料として作られる、 いわば副産物です。
しかし、その副産物が私たちの筋力トレーニングや健康維持に欠かせない「たんぱく質源」として大活躍しているのです。
この記事では以下の内容について詳しく解説していきます。
・なぜ日本には国産ホエイパウダーがないのか
・ホエイパウダーの製造方法(WPC・WPIの違いも解説)
ホエイパウダーはどこの国から輸入されている?
・ヨーロッパ(ドイツ、フランス、アイルランドなど)
・オセアニア(オーストラリア、ニュージーランド)
ホエイパウダーはチーズからの副産物であるため、チーズ生産量が多い地域でホエイの生産量も多くなります。
グラスフェッドホエイとは?
オセアニア地域では放牧主体の酪農が盛んなため、「グラスフェッド(牧草飼育)」を謳うホエイが多く見られます。
グラスフェッドとは、牛が主に牧草を食べて育てられたという飼育方法を指します。対して、穀物中心の飼育は「グレインフェッド」と呼ばれます。
グラスフェッドで育った牛の乳は、一般的に以下のような特徴があります。
・ビタミンなどの栄養素が豊富
あくまで牛の飼育方法による栄養価の差や生産背景の違いがあるだけで、たんぱく質の含有量はグレインフェッドと変わりありません。
国産のホエイパウダーはないの?
「国産のホエイパウダーはありますか?」という質問をよくいただきますが、現時点ではほとんど存在しません。
その理由は単純で、日本国内でのチーズの生産量が圧倒的に少ないからです。
・アメリカのチーズ生産量:約 650万トン
実に約38倍の差があります。
ホエイパウダーはチーズ製造の副産物なので、チーズを大量に作らなければホエイも大量には得られません。
そのため、日本国内での生産ではコストが高く、量も限られるため、経済合理性が合わずほぼ100%輸入に頼っているのが現状です。
ホエイパウダーの製造工程は?
ホエイパウダーがどのように作られるか、簡単に説明します。
①チーズ製造の過程でホエイができる
牛乳を発酵させてチーズを作る際、固形のチーズと分離して出てくる液体が「ホエイ(乳清)」です。
具体的には、乳酸菌でpHを下げ、レンネットという酵素を加えることで凝固させ、チーズとホエイに分けられます。
②ホエイから余計な成分を取り除く
液体のホエイはそのままでは栄養素が分散しているため、膜処理(ウルトラフィルトレーション)やイオン交換などの工程で乳糖や脂肪などを除去し、たんぱく質を高濃度に抽出します。
こうして得られるのが、私たちが目にする「ホエイパウダー」です。
WPCとWPIの違いについて
ホエイパウダーには、たんぱく質の含有量や精製度によっていくつか種類があります。
代表的なものが WPC(濃縮乳清たんぱく質)とWPI(分離乳清たんぱく質)です。
WPC製法
WPC(Whey Protein Concentrate)は「濃縮乳清たんぱく質」のホエイパウダーとなります。
・製法:膜処理により乳糖などを除去
・特徴:乳感が残っていて味にコクがある
・用途:コスパが良く、一般的なプロテインに使われる
WPCは最もスタンダードなホエイパウダーで、乳感のある風味が特徴です。
甘めの味付けやバニラ系フレーバーとの相性がよく、日常使いに最適です。
WPI製法
WPI(Whey Protein Isolate)は「分離乳清たんぱく質」のホエイパウダーとなります。
・製法:WPCにイオン交換処理を加えてさらに精製
・特徴:乳糖をほぼ除去、さっぱりした味
・用途:乳糖不耐症の人でも飲みやすい。吸収効率も高い
WPIはWPCよりさらに高純度のたんぱく質を含んでおり、筋トレ中級者〜上級者、または乳糖に敏感な方におすすめです。
まとめ:ホエイパウダーを知れば、プロテイン選びが変わる!
ホエイパウダーについてまとめると、
・チーズの副産物として生まれたもの
・製法によりWPCとWPIに分かれるという特徴があります。
プロテインを選ぶとき、「味」や「価格」だけでなく、ホエイの製造背景や種類を知っておくと、より自分に合った商品を見つけやすくなります。
また、実際に自宅で手作りチーズ→ホエイ抽出を体験してみるのもおすすめ!
ホエイの成り立ちがよく理解でき、食育としても非常に有意義です。
OEMや商品開発をお考えの方は、お気軽にご相談ください!
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